Earth Caravan 2018 動画ギャラリー

こんにちは。今日皆さんと過ごせて、とてもうれしいです。私の名前は、サミー・アワドです。ベツレヘムから来ました。ベツレヘムは、イエス様が生まれた町です。美しいイスラム教のモスクがあります。私は子どものころ、イスラム教の学校に通っていました。

ベツレヘムに行ったことがある方？皆さん、来なきゃいけませんね（笑）

私はキリスト教徒のコミュニティの中にいます。パレスチナのキリスト教徒のコミュニティは、聖地に長年の間あります。パレスチナ人はイスラム教徒だと思い込んでいる方が多いので、いつキリスト教に改宗したのかと聞かれます。私は「2000年前だ」と、答えます（笑）

キリスト教徒のコミュニティもイスラム教徒のコミュニティもベツレヘムで苦しんでいます。パレスチナ人は、イスラエル軍による占領下にあります。占領は、とても痛みを伴うものです。

自転車でここに来る途中、ニュースが入って来ました。イスラエル軍が、パレスチナ人の住むガザを爆撃しました。私の母方の親戚はガザに住んでいます。私はここにいますが、私の気持ちはガザにあって、彼らのために祈っています。

私が住んでいる、イエス様が生まれたベツレヘムは、イスラエル軍が造った分離壁に取り囲まれています。ベツレヘムと、イエス様が十字架に架けられたエルサレムは、たった5分のところにあります。あなた方は驚かれるかもしれませんが、エルサレムに行くより、日本に来る方が簡単です。何百年もの間キリスト教徒である、私の一族ですら、エルサレムに行くために特別の許可がいります。許可証を発行するのはイスラエル軍。彼らが、私がエルサレムで祈っていいか決めるのです。

こんな苦しみの中にあっても、希望を持ってます。なぜ希望があるのか。多くのパレスチナ人と、多くのイスラエル人が、平和を願っているからです。なぜ希望があるのか。多くの人が、非暴力によって、暴力的な占領に立ち向かているからです。なぜ希望があるのか。世界の多くの人々が、この不当な状況に気づき始めていて、何かをしたいと思っているからです。

遠藤喨及さんやアースキャラバンのようなパレスチナ人を気にかけてくれる人々がいなければ、私は日本に来ることはなかったでしょう。

私たちはお互い、とても遠くにいると思いがちです。しかし、ひとつ共通のものがあります。私たちはアジア人。あなた方は、極東。我々は、極西。私たちは、つながっています。

もうひとつ特別なことは、ここが、教会だということです。イエス様が十字架にかけられたことを思い出すのが教会です。そして、イエス様が平和の聖者であったことを思い出します。そして、イエス様は、平和を作る人を祝福します。

私たちは、日本を旅します。長崎、広島。あなたがたの国に起こった惨事に想いを馳せながら。お願いがあります。ぜひ、パレスチナ人のことも祈ってください。あなたがたの祈りによって、パレスチナ人に対する惨事と暴力が終わります。

もっと重要なことは、あなた方に来てほしい。そして祈ってほしい。私たちのベツレヘムの教会で。聖地は、あなたがたのものです。来て、私たちと一緒にいてください。

ありがとうございました。